おいしい鶏肉をつくる(飼料)

おいしい鶏肉をつくる(飼料)
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おいしい鶏肉を作るための飼料は、とうもろこ主体の配合飼料??

ここでは、おいしい鶏肉を作るための飼料ということで、肉用鶏にポイントを絞って述べることにします。
肉用鶏を育てる場合、専用配合飼料を使いますが、これはとうもろこしを主体にし、大豆カスやふすま、米ぬか、動物性飼料を含んだ飼料となります。

通常肉用鶏のブロイラーは、雄鶏で40~50日齢、雌鶏で50~70日齢出荷をむかえますが、肥育前期といわれる体や内臓が作られる最初の3週間くらいと、成長期といわれる後半では飼料も変えて使われます。
肥育前期は、ひなが食べやすい大きさに、また消化しやすい高タンパク質の飼料にしますし、成長期は、鶏が急激な成長をみせる時期なので高タンパク質、高エネルギーの飼料を与えます。
いずれも卵用鶏に比べ、タンパク質、エネルギーとも約10%ほど高いものになることが多いですが、これは肉用鶏のほうが卵用鶏よりも早く大きくすることが必要なためです。

また、雌雄ともに体重がおおむね2.6kg程度になるまで飼育しますが、この間の飼料摂取量は体重の2.1倍くらいと言われています。
ただし、「地鶏」には多様な種類がありますが、そのような対応はしません。これは、肉にするまでの飼育期間が長いので、ブロイラーのような高タンパク質、高エネルギーの飼料が必要ないからです。

また、飼料の形状にも3種類あり、原料を粉状のままのマッシュ、粒状に固めたペレット、ペレットを砕いたクランブルとなりますが、養鶏場では、ペレットとクランブルが利用されることがほとんどです。
ペレットのような飼料は、飼料費においては高額になりますが、鶏にとってバランスが良い食事になること(粒状でないため、好き嫌いで餌を選別できない)、食べ散らかすことがないことなどがあり、発育もはやまり無駄も抑えられるため経済的にもより良くなります。

できるだけ自然な状態でとか、平飼いによってなどこだわりを持って取り組まれる農場なども最近は出てきていますが、このようなところは自家配合の飼料を使われることが多いです。
国産の飼料を季節や鶏の成長に合わせて自家配合したり、餌の他に緑餌(りょくじ)といって、天然の青草を与えたりしています。緑餌にはビタミンや食物繊維が豊富に含まれ、鶏の血液を弱アルカリ性に保つ効果がと言われています。

様々な飼料に対する工夫が、おいしい鶏肉につくリあげる

様々な飼料に対する工夫が、おいしい鶏肉につくリあげる

肉用鶏の肉質を良くするため、肉をおいしくするため飼料の工夫が必至です。特に地鶏に至っては、その幅は更に広がりを見せます。
例えば、主体となることの多いとうもろこしについては、遺伝子組み換えのとうもろこしは使わない、抗生物質・合成抗菌剤を一切使わず、自然由来の飼料を与える(薬のかわりに抗菌能力の高い納豆菌やハーブエキスで健康を保つ)、プレバイオティクス(腸内有用菌が増殖しやすいように、それを助ける微生物を含む物質)を添加したりします。

肉質に関係することでは、やわらかく質の良い脂肪をつくるため中鎖脂肪酸をたくさん含んでいるココナッツオイルを与えたり、肉色が赤みを帯びるように、コーングルテンミール、パプリカ(西洋トウガラシ)、赤色酵母(せきしょくこうぼ)などカロチノイド(赤色系のキサントフィル)の与えたりします。

こうした取り組みは、農家、農場など生産者のこだわりがあり多種多様な取り組みが行われていますが、これを後押しする形で様々な研究機関でも飼料に関する試験・研究も行われ、その結果が成果などを裏付ける研究データとなってきてもいます。
もともと鶏は、筋胃という胃を持ちかたいものでもすり潰すことができるためかたいものも食べられますが、近年では飼料用米の活用も進んでいます。特に米への期待は、肉質に大きな影響を与えないため、とうもろこしの代替えに使えるということです。
これは、飼料の主体となるとうもろこしはもちろんのこと、飼料用の穀物が、アメリカなどからの輸入に頼り切っていることが大きく関係しています。人間の食料もそうですが、自給率を向上させておくことは国としても大切なこととなります。

特に現在日本では、休耕田の活用も大きな課題となっているため、飼料米の活用は全家畜を対象に国をあげた活動にもなってきています。

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