焼鳥とやきとりは違う?どうかわったきたのか
焼鳥とやきとりは違うってしっていました
やきとりは、鶏肉だけでなく、他の鳥の肉や牛、豚、その臓物などを串焼きしたものなのです。
私が子供の頃には、スーパーの駐車場などで、スズメやツグミなどを丸焼きにして串にさして売っていたものでした。
いまは、捕ることさえ許されない鳥たちもでした。
グロテスクな見た目に、食べることがなかったのですが、ある時、店の外で、母親が買い物しているのを待っていると、
暇な時間だったのか、やきとり屋のおじさんが話しかけてきて、他愛もない話をしていました。
母親が買い物を終わり、店の外に出てきたので一緒に帰ろうとすると、やきとりを何本かお土産にくれたのです。
お礼をいい、家に帰って恐る恐る食べて見ました、子供ながらハマったのです。
それから、そのスーパーについていっては、やきとり屋さんがきているとおねだりしたものです。
古き良き時代の思い出です。
ところで、北海道室蘭市、埼玉県東松山市、愛媛県今治市の共通はおわかりになりますか?
実は、この町「日本三大やきとり」と呼ばれたりするところなのです。
こちらでは、非常に興味深く、違いがわかる「やきとり」を提供されています。
1.北海道室蘭市では、豚肉と玉ねぎを串に刺し炭火で焼き、甘いダレを付けそこに洋ガラシをつけて食べる料理が「やきとり」です。
室蘭市の観光情報サイトにも、きっちりと記載されています。
室蘭やきとりは、
①.鳥を使わないけど「やきとり」
室蘭で「やきとり」と言えば、「豚肉」と「タマネギ」。昭和初期、豚のモツや野鳥などが屋台で串焼きにして多く食べられていて、
次第に鳥肉よりも安く手に入る豚肉が「やきとり」の言われるようになったようです。
タマネギは北海道が産地であるため、長ネギより安く手に入りやすく、しかも豚肉と相性もよいため定着したということです。
②.「やきとり+洋からし」スタイルは室蘭から
「室蘭やきとり」と洋からしのセットは、「おでん」や「トンカツ」の洋からしを付けたところから始まりなど、さまざまな説があります。
室蘭では洋からしが当たり前に付いてくるので、ほかの地域のやきとり屋さんで洋からしがないと寂しい気持ちになるなんてことも。
③.屋台から始まり80年以上愛され続ける「室蘭やきとり」
昭和8年あたりに、室蘭の輪西の屋台からはじまった「やきとり」。以来80年以上も鉄の街で働く労働者を支え続ける中で食の文化として定着しました。
居酒屋でもやきとりを出すお店も多く、人口に対するやきとり屋の割合は日本一との声もあります。まさに「やきとりの街=室蘭」と言っても過言ではありません。
とあります。それ以外にも店舗情報などものっているので興味のある方は御覧ください。
2.埼玉県東松山市では、豚のカシラ肉を炭火でじっくりと焼き、こちらはピリ辛の味噌ダレをつけて食べる料理が「やきとり」です。
東松山市では、市のホームページにも記載されています。
①.味の決め手、秘伝「みそだれ」
やきとり自体にも、塩味がついていますが、何といってもお客さんの好みでつける、みそだれが食欲をそそるのです。
みそだれは、白みそをベースに、唐辛子やニンニク、ごま油、みりん、果物など10種類以上のスパイスをブレンドしてつくられ、
各店独自のこだわりの味をもっています。いろいろなお店を食べ歩いて、好みの味を探してみていかがですか。
②.由来
戦後間もなく、それまであまり利用されていなかった豚のカシラ肉を何とか活用できないか、と考えだされたもの。
大松屋(やきとり屋)初代ご主人が、唐辛子入りのみそだれと焼いたかしら肉を合わせものが、広まったとのこと。
また、やきとり屋さんのマップもあり、驚いたのは、東松山焼鳥組合があるということがのっていました。
3.愛媛県今治市では、鶏肉は使いますが、「串に刺さない焼鳥」を今治焼鳥といい、串には刺さず豪快に鉄板で押しつぶすように焼きます。
今治市では、市のホームページにも記載されています。
①.鉄板の上で焼くという一見風変わりなものは
商売人が多く、“せっかち”で待つのが嫌いな気質と言われる今治の人を満足させることから約50年前に考案されたと言われています。
②.人口あたりの焼き鳥店舗数は、過去に日本一となりました。
「早い」「安い」「旨い」の三拍子が揃った今治焼き鳥は、現在は市内に約70店舗あります。
③.「皮」に始まり、「せんざんき」で終わる・・・というのが今治焼き鳥通の食べ方だそうです。
今治焼き鳥には、個性的なメニューとして「皮焼き」があります。皮のみを焼く店もあれば、少し肉を残した皮を提供する店もあり、
それぞれの店のこだわりを楽しむことができます。
「せんざんき」とは、この地方の郷土料理で、下味を付けた唐揚げのことです。
ちなみに、タレにも、もちろん店ごとのこだわりを楽しむことができ、自分に合ったタレの味を見つけるのも、「今治焼き鳥」を楽しむ方法の一つでしょう。
このあたりからでも、焼鳥とやきとりの違いがわかりますね。
焼鳥の歴史、どうかわったきたのか
いわゆる「やきとり」は、平安時代にはすでに食べられていたようです。
また、、「焼鳥」のようになってきたのは江戸時代で、1682年の料理本「合類日用料理抄」には、いわゆる焼鳥レシピや鳥の種類などがのっていたようです。
様々な事情から考えるに、この時代はまだ鶏ではなく、狩猟で得られるような獣や鳥の肉がほとんどで、神社の参道ではのやきとりの屋台が、前述のスズメやツグミ、ウズラ、ヒバリなどを
食べさせていたようです。
そして、明治になると鶏も登場し食べられるようになったようですが、まだまだ高級品であり、スズメやツグミなどが中心であったようです。
本格的な焼鳥になっていくのは、戦後のお話で「ブロイラー」が輸入され養鶏が進化?し、普通に鶏が食べられるようになってからです。
そして、現在では、名店、などと言われるちょっと敷居の高そうなお店から、チェーン店や安価なお店まで全国どこの土地でも、気軽に食べられるようになったわけです。
その違いは、いろいろありますが、お父さんや若者のお酒の供として不動の地位も気づきました。
個人的にも贔屓のお店があり、友人などが遊びに来たりすると連れて行ったりします。
また、外国の人たちにも焼き鳥が人気で、観光客のコースに、焼鳥屋さんが入るのも当たり前になったようです。
いわゆる「テリヤキソース」はアメリカを中心にかなりの人気もあり、バーベキュー好きな人達にも串焼きのイメージもよく、
癖のない食べやすいものも多いので、当然なのかもしれません。
個人的には、これから「家やきとり」の研究でもはじめてみようかな、などと考えています。