サラダチキンは、ハム・ソーセージの最先端?! ニュース Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it ハム・ソーセージ等食肉加工品の、国内生産は、1995年に最高の55.4万トンを記録した後、12年間減少傾向をとってきましたが、その後徐々に回復傾向を示し、2017年、2018年と大体最高の水準を示しています。 品目別の割合をみた場合、1980年当時は、ハム類20%・プレスハム25%・ベーコン10%・ウインナー45%から、2017年はハム類20%・プレスハム5%・ベーコン17%・ウインナー58%と大きな変化を見せています。 2018年度のサラダチキンの生産量は 2018年1~12月のハム・ソーセージ生産量は55.4万tと過去最高だった前年水準を維持しましたが、品目別には、2017年度と大きく変化はないもののハム類の中では、ロースハムが減少、その他ハムといったチキン加工品などが4割増の約1.6万t(4千t増)、ベーコンが微増となったようです。 ただし、2018年12月は、ハム・ソーセージ類の生産量は前年比4.4%減となっており、品目別では、ハム類が4.6%減少、ソーセージ類が5.7%減少、ベーコン類は1.8%増加、プレスは8.1%減少したようです。 もう少し細かく見ると、ソーセージ類では、ウインナーが5.2%減と大きく減少したのがきいたようですし、ハム類ではロースハムが6.2%減と減少幅が拡大し、チキン加工品を含む「その他ハム」は9.9%増といった状態でした。 全体的には、世の中の流れから、調理済み食品への需要、食の簡便化を求める傾向がさらに強まっていることが見て取れますが、品目別には、チキン加工品(と書いていますが、そのほとんどが「サラダチキン」のことの)、その疾走ぶり?はすごいものがあります。 サラダチキンは、何がすごいのか とにかく、品目別にた場合は、サラダチキンの伸びはすごい、2007年?くらいからスタートしたものが、2010年代に入りコンビニ1社のPB商品として販売、2016年くらいまでにコンビニ中心に爆発、2017年に大手スーパーなどでの販売に領域を広げ、食品スーパーなどまで拡大、サラダチキンを販売していないところがないのでは、という状況です。 コンビニで副菜、昼食、夜食、おつまみと幅広い需要を獲得し、その触手を各方面にすすめています。 ここのところの、サラダチキンの消費拡大は、当初の若者男性の消費からその利用が老若男女関係なく消費されるようになったからですが、ここにはメーカー各社の対応も大きく起因しています。 当初は、コンビニマーケット(最大コンビニ)をP社が独走する中、各社がそれを追いかけました。そしてその販売領域〈カテゴリーが)を拡大してきています。 はじめは、プレーン味のみ1種類から、ロースト、ハーブ等々様々なフレイバー?が増え、そしてお肉自体も外国産から国内産、量目もいろいろ、カットされたもの、3個パックになったもの、スティックタイプ、切り落としタイプと利用シーンも拡大、製造も国内産が主流のため、惣菜に近いものまで出てきています。 大きく伸長しているサラダチキン市場は、ハムメーカー各社の数少ない魅力ある領域なので、今年の春は各社サラダチキンでは、その取り揃えを強化していました。 サラダチキン、ハム・ソーセージの最先端は明るい?? サラダチキンの消費拡大は、ハム・ソーセージ等にとって明るいことか? 私には、?です。消費が拡大するものがあるということは、明るいことではありますが、サラダチキンの占めるシェアは、全体から見れば2018年度で3%に満たないのです。 特に、最近何がこの市場を暗く感じさせるのか、それはまさにハムメーカー各社の対応にあります。 各社のハム・ソーセージ部門では競争激化や人件費の上昇により利益面で苦戦するメーカーが多く、様々な改善に取り組まれています。 といっても、かれこれ10年以上そういっていると思います。 何が暗いか、それはメーカー各社が同じようなことしかしないからなのです。 今回のサラダチキンのお話を例に取れば、ハムメーカー各社は、春・秋に年2回新商品を発表するわけですが、2019年春の新商品は、大手ハムメーカーさんは各社、サラダチキン押しの状況です。 売れる市場に取り組むのは当然としても、皆が同じように進むのはいかがなものかと感じています。 ここまで言うのは、この傾向がもう何年も続いていて、新商品の開発をほとんどしない会社まであるからです。どこかの会社が少しヒットする商品を出すと、次の新商品発表には必ず他社も同じような商品を出す。 それだけが続いている気がします。 大手メーカー各社の立場になれば、おっしゃりたいことはあるでしょう、「どれだけ開発費がかかると思っている」、「市場が冷え続けているのに大きく動けるか」等々、でもどこがなにかやらなければ何も変化しないでしょう。 メーカーだけでは仕掛けれなくても、サラダチキンのようにマーケッターと組んで取り組むとか、提携関係にあるグループで仕掛けるとか、方法はあるでしょう。 そういった変化がでてこない限り、ハム・ソーセージの未来に明るさは感じられないと思います。 お客様に販売者の立場として仕事をする時、個人的には大手メーカーでない商品を、いかにご提案するかを考えている自分がいます。 Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it ニュース ハム・ソーセージ等と期限表示について 豚コレラ、感染からまもなく1年、海外では? ピックアップ記事 ビジネス 精肉売場で「売れ筋」が止まる理由と改善のヒント ビジネス ビジネス 最近人気のハンバーグ ビジネス ビジネス 肉屋さんの売上を上げる方法(算数編) ビジネス 関連記事一覧 ニュース 医食同源と肉の関係は ニュース 鳥インフルエンザの影響 ニュース 西山ファームで肉? ニュース フードテックとは ニュース 2024年問題と肉業界 ニュース 豚コレラ、CSFどうなっていくのか ニュース 新型コロナウイルスに影響を受けるお肉 ニュース JAS規格ってなんですか、ハムソーセージ(食肉加工品)とはど...