フードテックとは

フードテックとは
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最近良く耳にする「フードテック」、っていったい何なのでしょう。
フードとテクノロジーを融合させた技術、フード(Food)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語
注目されているようだけど??

最新のテクノロジーを活用し、新しい食品や調理方法、食に関する環境を変えること、
まったく新しい形で食品を開発したり、調理法を発見したりする技術です。

フードテックと肉

フードテックと肉、というと一番?有名なのは、牛や豚といった肉を一切使用しない植物由来の「大豆のお肉」だろうか。

フードテックというのは、菜食主義者の代用食品として注目を集める、植物由来の成分で作られた「代替肉」や肉の細胞を増殖させて作る「培養肉」など食品そのものだけではありません。
実は、農業・酪農や、食に関するデータ収集・解析などITテクノロジーとの融合もあります。

宗教的な問題、健康への配慮、動物愛護など動物性の食品を避けた食事をする人も、特に欧州諸国には多くいらっしゃいますが、そのような方たちにも植物性たんぱく質による代替えミート「大豆のお肉」を生産するような「食×テクノロジー」フードテックが注目されています。

フードテックによって、日々、まったく新しいテクノロジーが生まれ、その市場規模は大きく、2025年までに世界で約700兆円規模にのぼるとも言われています。
その中でフードテックと肉という面では、代替肉とともにいますごく注目を集めているのは、培養肉なのかもしれません。

細胞培養により、動植物の食べられる部分の細胞だけを抽出し、それを培養させる技術ですが、牛などの動物の幹細胞を培養し、増殖させて作り出した代替肉になります。
元々は 医療向けの人工臓器を作製するために開発された技術を使っています。その為、再生医療の研究と培養肉の研究にはシナジー効果があると言われてもいます。

東京女子医科大学先端生命医科学研究所の研究では、実際のところ培養肉の生産は現時点でも可能になっているが、医療用技術では問題にならなかった課題が多く残っている、とのこと。
例えばの話、ハムを1枚つくるのに15万円もコストがかかったりするらしいです。
さすがに、それを食べられる人は少ないでしょうから、一つずつ課題をクリアし一般的になるのを待つことになるのでしょう。

フードテックの重要性

フードテックの重要性は、食品の闇?の部分とも関係するのでしょう。
現実に人は、食べていかなければ生きていけず、世界情勢や気候などさまざまな要因で、食に対する課題が生まれています。

ロシアとウクライナの問題も、小麦という大切な食品の世界供給に大きな影を落としてもいる。
世界中で抱えている食の問題・課題がフードテックの重要性を大きくしていると言えるのでしょう。様々な問題・課題の解決策になるのでは、という期待であると思います。

食料不足・飢餓に対する問題が、その一つです。
地球の総人口は、現在の75億5,000万人から10年後の2030年には85億5100万人に達するといわれているなか、気候変動による生産物の減少・ばらつき・劣化が予測されています。
そのような状況で十分な食料が確保されるには、テクノロジーの力が必要と期待するのも当然でしょう。

そればかりか、飢餓に苦しむ人は、発展途上国の貧しい人びとに現在も多く、8億人にものぼるらしいです。
そして、その飢餓に苦しむ発展途上国が、今後の人口増の中心になるとも言われているのだから、なおさらでもあるでしょう。

また、その一方、フードロスの増加というものもあります。
先進国では、フードロス(食品廃棄)の増加が問題となっています。大量に生産された食料品は、流通小売では売れ残りが廃棄され、家庭では余らせた食料を廃棄する。
発展途上国とは全く逆の減少が起こっています。このようなアンバランスに対応するためにも、フードテックの活用が期待されているわけです。

少し違った視点では、人材不足という問題もあります。
農業・酪農・漁業などの分野では生産者の高齢化が進み、流通、外食産業では、慢性的な人員不足で経営に打撃を与えています。

ロボットやIoTを導入し省人化を進めることができれば、少人数で生産することもできるでしょうし、AIを利用し、人材配置を最適化したり、食材調達の最適化をおこなえるようになれば、人材不足ばかりかロス問題にも明かりが見え、そこにフードテックの重要性、期待も大きくなります。

日本のフードテック

日本は、海外と比べてフードテックの開発や活用に向けた投資に消極的でした。農林水産省によると、2019年時点でのフードテック分野への投資額は、米国が9574億円、中国が3522億円、インドが1431億円、英国が1211億円であるのに対し、日本はたった97億円でした。

しかしながら、日本は、国土も狭く、少子高齢化が進み、フードチェーンのなかで生まれる価値の量と質が落ちていってしまうのも見過ごせない状況です。
そこで日本政府は、危機感を強め、フードテックへの研究開発の投資を促進し、2020年10月に農林水産省が、産学官連携による「フードテック官民協議会」を立ち上げました。

「フードテック官民協議会」は、食・農林水産業の発展や食料安全保障の強化に資するフードテック等の新興技術について、協調領域の課題解決や新市場開拓を促進するために作られた異業種連携を促す官民横断のプラットフォームです。
そして、協調領域の課題解決に向けて議論する場である「作業部会」と、協議会参加者のリソースを利用してフードテックの開発・活用の機運を高める「コミュニティ」という二つの活動を行っています。

なんか、難しい話ばかりですが、このあたりのことは、興味があれば調べてみてください。
大切な話題ですから、たくさんの資料が見つかると思います。

言えることは、日本も遅まきながらフードテックの関連した技術や研究に、国としても積極的に進みだした、ということでしょう、少し美談?ぎみですが。

ただ、このフードテック、お金がかかるという課題がつきまといます。
太陽光に代わる光を作るための電気代や、雨水に代わる水道代、肉を科学的に作り出すための科学用品代など多くの費用がかかります。
このあたりのところも、これからの日本のフードテックに大きく影響しそうです。

お金をもつ大企業が、新しい技術、面白い視点、品質の高いサービスなど特徴ある取り組みをするベンチャー企業とコラボレーションをする。
なかなかすぐに大きく変わることがない、食の世界ですが、世界中の人間は必ず毎日食事をするわけです。
その食というものに、今後もたくさんの価値を提供し、様々な課題を解決する技術が、日本から発信されることに期待したいです。

 

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