豚コレラ、CSFどうなっていくのか

豚コレラ、CSFどうなっていくのか
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豚やイノシシの伝染病で、感染力が強いウイルスによる病気です。
日本国内では、1888年に初めて豚コレラ、CSFの発生が報告され、1969年の発生以来なかったものが、
2018年の9月に岐阜県で26年ぶりに発生を確認されました。

それ以後、広がりをとめることができず、2019年9月関東エリアである埼玉県でも豚コレラ、CSFの発生が確認されました。
ただし、人には感染せず、感染した豚の肉を食べても健康への影響はないと言われているのは、幸いかもしれません。

豚コレラ、CSF、ワクチンの接種に踏み切る?

豚コレラ、CSFの感染源と考えられる野生のイノシシに、感染を防ぐための様々なそちがとられてきましたが、あまり大きな成果を見えず、イノシシに対するワクチンの投与が開始されたが、それでも拡大をとめることはできず、養豚場の豚にもワクチン接種が10月にはじまりました。

国内では13年ぶりに、岐阜、愛知、三重、石川、福井、富山の6つの県で10月25日より、養豚場のブタへのワクチン接種がはじまりました。
これには、様々な意見がありますが、生産者の方の多くは、その対応がおそすぎるといい、また、別に同じ養豚業を営む人でも、「日本の養豚業界の破滅だ」と嘆いています。

これは、家畜豚へワクチン接種を行うと、感染の拡大は抑えられるでしょうが、国際ルール上の『清浄国』認定から外れてしまうため、日本の豚肉が海外で輸入規制を受けたり、反対にほかの『非清浄国』からも豚肉を売りつけられたりする恐れがあったためといわれますが、養豚シェアの高い、関東エリアまで豚コレラ、CSFの感染が拡大してくるとそんなことはいってはいられない状況となったということでしょう。

養豚先進国といわれ、そ言われる国々とともにワクチンを用いない防疫体制目指し、「豚コレラ洗浄国」のお墨付きをもらい、日本産豚肉の輸出に尽力してきた方々には、非常に悩ましいことでもあることも事実だと思います。

豚コレラ、CSF、ワクチンの接種のあとは

今、おこっているのは?、ワクチン接種がはじまり、ワクチンを接種された豚の肉を食べても、人体には影響がないという啓蒙活動でしょう。
実際のところ、そう言われていますし問題はないのでしょうが、そうはなかなかいかないのが、人の心理なのです。

家畜の病気の話があると、販売に携わる人間の立場から見ると、かならず買い控えのような現象はおこります。
鶏インフルエンザ、豚インフルエンザ、BSE(いわゆる昔、狂牛病と言われたやつ)いつでもそうです、風評被害はかならずおこります。
この影響が、どの程度になるか、注意深く対応していかなければならないのです。

また、海外に目を向けた場合は、洗浄国認定がハズレた場合の影響は、まだ見えてきませんが、海外から豚肉を売りつけられる、という心配は今のところは、うすいような気がします。
というのも、中国のアフリカ豚コレラの影響が、日本ではわからないくらいに深刻で、豚肉をたくさん食べる世界で一番の人口を抱える国が不足しているのですから、
そこにものは、しばらくは集中しそうな感じです。

豚コレラ、CSF、ワクチンの接種

ところで、CSFって

CSF、豚コレラをこれから、そう呼ぶようにするらしいです。
これは、「CSF(クラシカル・スワイン・フィーバー)」の略で、「古典的な豚の熱病」という意味らしいです。

本来は無関係なヒトのコレラを想起させるとして、名称の見直しを求める声が発生県などから上がっていたことかららしいですが、これが風評被害の対策につながればよいと思います。
その反面では、この変更が危機感の欠如につながらないかという心配もあります。
豚コレラ、CSFでは、なにか全く違うもののような気にもなりそうなので、何も変わっていないことへの注意喚起も必要かもしれません。

ということで、国内的に見れば、この先の豚肉の相場は高くなるものの、最先端?顧客の買い物する現場では、価格があまり変わらず、海外に目を向ければ、日本産豚の輸出に対する影響は、少しずつ出てくるでしょうが、豚肉を買え!という外圧は、柔らかな流れでは、という感じです。
状況が、変わればまた述べさせていただきます。

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