三元豚って何?おいしいの? さまざまな素材 Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 日本の豚は多くが三元豚?? 雑誌でもテレビでも、美味しい豚というと「三元豚」みたいに いわれていることが最近多く見かけます。 でも、日本で販売されている国産豚は、そのほとんどが三元豚なんです。 三元豚というのは、銘柄や品種を意味するものではありません。 3つの品種をかけ合わせたものが三元豚といわれ、総称となります。 日本の三元豚の多くは、デンマークのランドレース種(L)、イギリスの 大ヨークシャー種(W)、アメリカのデュロック種(D)のかけ合わせで、 LWDという三元豚なのです。 繁殖力があり、肉の量も多いランドレース種と大ヨークシャー種を かけ合わせた豚(LW)の雌に、味が良いとされる デュロック種(D)の雄を交配させ、生産性も高く、味も良い優れた豚と なります。 まさに日本の養豚業界の長年の成果がLWD三元豚というわけです。 牛と違って純粋種が少ないのわけで、食肉として流通しているのはわずかです。 肉用豚の90%以上はこれらの純粋種を交配して作った交雑種なのです。 三元豚は、昔の豚と比べると何が違うのか 年を重ねた方々は、昔の豚はもっと美味しかった、という方が けっこういらっしゃるのです。 販売の最前線でも、「昔のような豚が食べたい」、「昔の豚は何が違ったのか」 と聞かれる事があるそうです。 実際のところ、販売する人たちにとってこの質問は、けっこうきつい?? なぜなら、昔、多く出回っていた豚と最近主流の豚はまったく違うからです。 先程も書きましたが、最近の豚の主流はLWDの三元豚です。しかし昔(戦前から昭和40年代前半まで) は、純粋種の中ヨークシャー種が主流でした。現在、中ヨークシャー種は、全体の1%にも満たない状況で、 出会うのが非常に難しくなっているからなのです。 (中ヨークシャー種については、また後日詳しくかきます) 現在生産農場は少ないけど、肉質が良く美味しいと注目を集めてい豚には、 スペインのイベリコ豚や沖縄県産のアグー豚、ハンガリーのマンガリッツァ豚 などがあります。 高級料理などで良く耳にされる豚肉料理には、良くこの名前が登場しますね。 三元豚ではない、日本の美味しい豚の代表、黒豚 そう忘れていけない日本で美味しい豚、代表的扱われるのが「黒豚」です。 もともとイギリス生まれのバークシャー種で、明治時代に鹿児島県がイギリスから 輸入し、育ててきました。 現在、黒豚といえば、鹿児島産と言われるぐらいになっています。 (かつては、嘘の黒豚がたくさん全国で出回った時期があります。 日本全国で売られていましたが、その数量は鹿児島で育てられている頭数の 10倍以上ともいわれ、その管理・名称の使用に厳しい対応が取られた時期も ありました) サツマイモを食べさせられていることから脂質が非常に良く、美味しいと いわれていますが、この黒豚は、多品種とは交配させずに、黒豚のみで交配し 純粋種のみで育てています。 (バークシャー種については、また後日詳しくかきます) Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it さまざまな素材 和牛と国産牛って何が違うの? 日本の三元豚、その成り立ちLWDって何ですか? ピックアップ記事 ビジネス 最近人気のハンバーグ ビジネス ビジネス 肉屋さんの売上を上げる方法(算数編) ビジネス 関連記事一覧 ジビエ ジビエ料理が問いかけるものは、人間力かもしれない さまざまな素材 ハム・ソーセージ等(食肉加工品)の食品表示について さまざまな素材 牛モツ・ホルモンの紅白ってなに さまざまな素材 ハム・ソーセージの疑問Q&A 基本編 牛肉 お肉を柔らかくする方法は、大きく分けて3つあります さまざまな素材 ハム・ソーセージ等の発色剤について ジビエ 真鴨肉・真鴨料理について さまざまな素材 ハム・ソーセージ等の保存料について