赤肉がうまいと最近人気の外国種の牛

赤肉がうまいと最近人気の外国種の牛
さまざまな素材

最近注目のガッツリ食べられるお肉です!

日本で生産されている国産牛肉
肉専用和種・いわゆる和牛、乳用種、
交雑種(和種と乳用種の交雑)、そして外国種などがあります。

外国種は海外で品種改良され確立された品種の牛です。
日本での生産量は、1%にみたない程度で、オーストラリア、
アメリカ、カナダ、ニュージーランドからの輸入が大半です。

肉質は、海外の嗜好にあう赤身のうまい、脂肪の少ないもので、
さしけはほとんどありません。
でも、最近この「赤身がおいしい」は注目ワードです(^o^)

飲食店でも、ガッツリ食べられるお肉、ということで
様々な国の様々な商品が求められています。
最近流行りのあのステーキ屋さん?!
多分、つかっていますよ!

代表的な品種は以下のとおりです。

アバディーン・アンガス

ショートホーン、ヘレフォードと並ぶ世界三大肉用種の一つで、
北スコットランドが原産地です。

毛色は黒色で無角、脚は短く体高は低め、丸みをおびた肉用型。
成体の体重は雄で900kg前後、雌で530kg前後くらい。

早熟で、筋肉内の脂肪交雑形質に優れており、外国種の中では最も
優れた品種として評価されています。

アメリカをはじめ世界各地に分布。日本へは1916(大正5)年に導入され、
山口県において無角和種を作る役割を担いました。

昭和40年代に多く輸入され、年間32~208頭、合計1,800頭余りが種牛として輸入され、
北海道、青森県、岩手県、長野県、熊本県などに導入されました。
また、雑種になるものがオーストラリアなどから無税子牛として輸入されもしました。
純粋種は昭和49年~50年には2,700頭前後が飼育された。

ヘレフォート

イングランド・ヘレフォード州が原産の有角の肉専用牛。
古くからの品種ですが、1900年ごろ米国で無角のヘレフォード種が作られました。

体は強健で、暑さや寒さのも強く、厳しい自然環境にもよく適応し粗飼料も、
よく食べ、性格も温和なため、世界各地で飼養されています。

頭、頸、肩の上部、胸、体下線、下足、尾の部分が白く、
このほかは褐色の肉専用種です。
成体の体重は雄で1,000kg前後、雌で500kg前後です。

厚い皮下脂肪がつきやすく、肉のきめはやや粗く、脂肪交雑形質は比較的低いのが
特徴です。わが国には1961年、米国から導入されました。

昭和40年代に多く輸入され、年間250~1,000頭、合計4,405頭輸入され、
主に北海道、青森県、岩手県、熊本県などに導入されました。

このほか無税子牛の多くもこの品種またはこの雑種で、
昭和49~50年には7,000頭が飼育されました。

シャロレー

紀元前にローマ人がフランス・シャロレー地区に持ち込んだ在来種に
白色のショートホーンを交配して成立したもの。

毛色は乳白色で有角。成体の体重は雄で1,100kg前後、雌で700kg前後と大型。

成長が早く脂肪の少ない赤身肉が特徴です。
脂肪はごく少なく(体の10%)動物脂肪離れが
大きいアメリカ、カナダで注目された。

日本には1960年に肥育素牛を作るため民間で輸入され、和種やホルスタインとの交雑に
用いられていましたが、胎児が大きすぎて難産がおおかったために使われなくなった。

また、霜降り肉を好む日本ではあまり人気が出ず、
現在では北海道などで少頭数が飼育されています。

フランス中心部原産の大型肉専用種、イギリス、ドイツ、デンマーク、
スウェーデン、ロシア、アメリカ、カナダ、オーストラリア、
ニュージーランドで飼育されている。

ショートホーン

原産はイングランド東北部。毛色は赤褐色などさまざまで、
角は短くて側方前方に伸び、脚が短くて体高は低く、長方形の肉用型。

成体の体重は雄で1,000kg前後、雌で700kg前後。
成長も早く、性格も温順なため飼いやすく、肉質もよい品種。

日本には1870年ごろから導入され、日本短角種を作る役割を担いました。

この他にも、
マレーグレイ
オーストラリア原産の肉用牛。
1965年にショートホーンとアバディーン・アンガス種から作られた新品種

シンメンタール
スイス北西部原産で乳肉役の三用途兼用種でしたが、わが国には明治末期に導入され、
熊本の褐毛和種の改良に用いられました。

などがいます。

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