牛ハラミと牛サガリの違い

さまざまな素材

牛ハラミと牛サガリ、人気の理由は

これらは、ともに内臓扱い、ホルモン扱いになります。しかし他のホルモンと違い、内臓特有のクセがなく、
肉質は柔らかく上質になるほど肉厚で霜降りが適度に入ります。見た目や食感が赤身系カルビに近いので間違えられますが、内臓肉なので、低カロリー、ヘルシーなお肉です。

そして、焼肉屋さんなどで、カルビよりリーズナブルで、適度な脂肪と柔らかい肉質が人気となり、そこに、牛ハラミと牛サガリ合わせても牛1頭からわずか2~3kg程度しかとれない希少部位でもあることも加わり人気となりました。

あえて違いを強調するなら、牛ハラミは、カルビ焼肉にちかく、適度な脂肪にジューシーさがあり適度な歯ごたえもあります。
牛サガリは、クセがなく甘みもあり、柔らかく食べ心地が良い、ヒレ肉に幾分通じるところがあります。

牛ハラミと牛サガリ、部位の違いは

牛ハラミ、牛サガリともに牛の横隔膜の一部になります。
違いは、横隔膜の薄い部分(背中側)を「ハラミ」といい、厚い部分(肋骨側)を「サガリ」といいます。
横隔膜からぶら下がっている部位のため「サガリ」と名付けられたと言われてもいます。
長さでいえば、サガリは約70cm、ハラミは約40cmほどしか取ることできないと言われます。

(ハラミ、サガリを分けずに横隔膜全体をハラミと言う場合もあります)

牛ハラミと牛サガリ、地域によって呼び方が違う??

前述のとおり、牛ハラミと牛サガリは、横隔膜ということでは一緒でも、異なる部位と行って良いでしょう。
そんな中、呼び方が違う?特に有名な地域に、北海道があります。
北海道では、ハラミをサガリと呼び、サガリをハラミと呼ぶ??ことが多いようです。

北海道では、豚サガリを焼肉のメインのとして提供する地域があるほどです。
それが、上富良野町です。地元の豚肉「かみふらのポーク」の「豚サガリ」を提供している焼肉屋さんが多いです。
それが名物になったのでしょうが、もともとはもったいない精神?のような形で、豚のサガリを食べたのだそうです。

それは、50年ほど昔、まだ、屠場の施設設備がしっかりしていない時代、
出荷する豚肉にサガリがついてると、早く豚が傷んでします、そのためサガリをはずし、出荷したのだそうです。

もったいないので、屠場の職員さんが薪ストーブで焼いて食べたところ、これがうまい!、
このまかない飯として食べていたサガリが、上富良野の名物に広まっていったというのです。

北海道のお話は、一番有名かもしれませんが、おなじようなことは東北地方でもあり、また、地方とは関係なく関東エリアでも焼肉屋さんでは、ハラミ・サガリの表現は、まちまちでわかりにくかもしれませんよ。

最近は、なかなか国産牛のサガリは、食べられるお店も減ってきたようですが、牛サガリのあるお店で、サガリを注文したのに違うものが出てきた、なんて顔をしている人がいたら、
そんな事情かもしれませんね。

牛ハラミと牛サガリ、栄養は?

牛ハラミは、100gあたりエネルギーが342kcal、主要な栄養素はタンパク質13.2g、脂質が30.4g、ミネラル成分は、ナトリウム36mg、カリウム210mg、カルシウム2mg
リン120mg、鉄3.2mg、ビタミン類は、ビタミンB群0.44mg、ナイアシン5.2mgとなります。

牛サガリは、100gあたりエネルギーが377kcal、主要な栄養素はタンパク質16.5g、脂質が22.6g、ミネラル成分は、ナトリウム45mg、カリウム270mg、ビタミン類は、ビタミンB群0.56mg、ナイアシン5.7mgとなります。

意外かもしれませんが、牛サガリのほうがカロリーが高いのです。
とはいっても、牛カルビになると、100gあたりエネルギーが465kcal、となりますから、焼肉などを食べるならヘルシーと言えるでしょう。

そして、ミネラル成分ではともにカリウムが多く含まれますが、カリウムは身体の中の塩分量を調節し、人間の細胞を健康に保つ働きする成分となります。
現代人にも多い高血圧の方など、カリウム摂取は健康にも助けになるでしょう。

また、同様に双方にふくまれるナトリウムも、汗をかくシーズンなどは、汗とともに体の外に出てしまいます。
これも血圧を高くする原因やむくみの原因にもなりかねません、意識的に摂取するといいでしょう。

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