肉料理に使われるスパイスとハーブ

肉料理に使われるスパイスとハーブ
世界事情

肉料理に使われる代表的なスパイス

1.ペッパー
最もポピュラーな万能スパイス。ブラックとホワイトがあり、
ブラックは未熟果の皮つき、ホワイトは果皮を除いたものです。

シャープな辛味の代表格。スパイスの王様。
和名:胡椒(こしょう・コショウ)。ピリっとした辛味であらゆる料理の
味を引き締める最もポピュラーなスパイスです。
塩とセットと使うことで、ベースの味付けとなります。
世界で最も多く消費されているスパイスです。
ステーキなどの肉料理には必須

ホワイトペッパーのほうが、ブラックペッパーよりも辛味が強く、
より繊細な香りを持ちます。

2.クローブ
渋みを帯びた独特の強い香りを持ち、口臭消しに使われたほど消臭力にも優れています。
日本人にも親しみがあるスパイス(和名は丁字)で、ウスターソースの
原料として欠かせないものです。肉料理に少量入れると臭みを消してくれます。
また、ウイスキー・紅茶などの飲み物に入れても美味。

3.ローリエ
地中海地域を原産とするクスノキ科のハーブ(和名は月桂樹)。
ギリシャやローマ時代からアポロンの聖樹として神聖視された樹木の葉で、
冠(月桂冠)として勝利や栄光のシンボルとされました。
生の葉は苦味が強く、乾燥とともに苦味は弱まり、
代わりに強烈な香りが際立ちます。

清楚で上品な香り。煮込み料理のバイプレーヤー。
ホールタイプは、一度折ってから使うことで香りが出やすくなります。

4.ナツメグ
甘い香りと上品なほろ苦さ。和名:肉荳蒄。
挽き肉料理と抜群の相性。その甘さから、加熱してクッキー等の焼き菓子にも
良く使われます。
ホールはおろし金で都度削って使うと新鮮な芳香が楽しめます

スパイシーな甘い香りとほろ苦さ、消臭効果もあり、ハンバーグのようなひき肉料理に使います。

肉料理に使われる代表的なハーブ

1、ローズマリー
地中海沿岸地域原産で、シソ科のハーブ。
樟脳に似た強い清涼感とほろ苦味。和名:迷迭香。
香りが強く、豚肉料理との相性が抜群です。消臭に加え、
酸化防止や抗菌の作用も高いハーブです。
野菜を茹でる時にひとつまみ入れると旨味が引き立ちます。
肉料理では羊肉料理、スペアリブ、その他ロースト系の料理にも使われます。

2.タイム
シソ科のハーブで、非常に用途が広く万能型でポピュラーなハーブです。
肉や魚にぴったり合う風味と、優れた防腐性。和名:立麝香草。
肉や魚などの主食系料理にぴったり合う風味・防臭性で、
ヨーロッパではベーシックなハーブとして親しまれています。
ブーケガルニの主材料として欠かせません。
肉料理では、マリネやローストの風味づけに。

3.セージ
ソーセージの語源となった薬効豊かなハーブ。別名:薬用サルビア。
不老長寿のハーブとして親しまれており、わずかな渋みと辛味が特徴。
肉料理では、肉や内臓のクセを消すのに適しています。

4,マジョラム
淡いミントのような涼やかな香味。別名:マヨラナ。
オレガノに似ているが、オレガノより強い甘味と芳香が特徴です。
肉料理などクセの強い料理に良く合います。タイムにも似た風味です。
ステーキやハンバーグに添えたり、肉料理のソースに刻んで混ぜます。
長時間の煮込み物には生よりドライを。

以上、代表的なスパイス・ハーブを独断と偏見?で書きましたが、
肉料理には、数種類をミックスして使用することも多く、
更に豊潤な香りやうまみを作り出しますから、肉料理とスパイス、ハーブの
研究だけでも尽きることがなさそうですね。

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