アフリカ豚コレラ「ASF」の恐ろしさ

アフリカ豚コレラ「ASF」の恐ろしさ
世界事情

豚コレラ、CSFのワクチン問題で、大変な日本ですが、
実は、もっと深刻な豚の病気が、すぐそばのところまで近づいてきています。

世界のあらゆるところで、猛威をふるい、日本へも中国、韓国とその距離が近づいています。
次のコレラ、アフリカ豚コレラ、ASFとは一体どんな病気なのでしょうか

アフリカ豚コレラの「ASF(アフリカン・スワイン・フィーバー)」

最初にアフリカ豚コレラ、ASFは、現在日本で問題になっている豚コレラ、CSFとは、全く違うものです。
アフリカ豚コレラは、豚コレラ、CSFと同じように、豚やいのししなどのイノシシ科動物が感染するウイルス性伝染病ですが、CSFとは、比べられないほど、強い感染力と高い致死率を特徴としていますし、高熱と出血性病変も発生します。

ASF、アフリカ豚コレラの感染については、様々な感染経路が考えられますが、
代表的なものは、汚染された餌を食べて感染することや、感染した豚やイノシシとの接触により、豚の口や鼻などからウイルスが侵入すること、感染した豚やイノシシを吸血したダニによる感染などがあります。

現在のところ、日本ではまだ発生が見られませんし、人への感染もないのはありがたいことでもあります。
ただし、豚コレラ、CSFと違い、アフリカ豚コレラ、ASFに有効なワクチンや治療法はないことが、 発生した場合の影響は未知数ともいえ、日本の家畜伝染病予防法において「家畜伝染病」に指定されており、患畜等の届出とと殺が義務付けられてもいます。

アフリカ豚コレラ、ASFの感染をどう防ぐのか

一番は、アフリカ豚コレラ、ASFのウイルスを、日本に持ちこまないことです。
アフリカ豚コレラの発生国から豚肉製品などを持ち込むことは法律で禁止されていますが、発生国を訪れた人がしらずしらずに、ということも考えられます。
そのため、発生国を訪れた人の、衣服や荷物などに付着したのを気づかずに持ち込むことのなようなことも注意したい。

海外では発生国からの航空機や船舶内で提供された食事の残りを豚に与えたために発生した例も報告されていますので、稀有なことではあるでしょうが、そのようなことも気をつけてほしいです。

また、アフリカ豚コレラ、ASFの流行している国々(ロシア・東欧等)では、日本の豚コレラ、CSFと同じように、野生のイノシシが関与していると考えられています。
現在の豚コレラ、CSFの例から、もしそんなことになると大流行の可能性は否定できないので、とにかくウイルスの侵入を未然にふせぎたいものです。

アフリカ豚コレラ、ASFの感染拡大に大きな役割を果たしていると言われるダニ(ヒメダニ属のダニ)については、通常は地中にいて、吸血するときに地上に出てきます。そして、吸血が済んだら地中に戻るという性質があり、このダニが人について日本にアフリカ豚コレラ、ASFを持ち込むという可能性は低いようです。

ただし、日本にもダニ(ヒメダニ属のダニ)は、生息していますから、様々な可能性を考えた対応が必要に思われます。

アフリカ豚コレラ、ASF感染国の打撃は

アフリカ豚コレラ、ASF感染国の打撃は

日本により近いところでは、2019年9月に韓国でも、アフリカ豚コレラ、ASFの発生が確認されました。
対岸の火事というわけには、いかに状況になったわけです。

2018年8月に発生の確認された中国では、大変な状況となり、1億匹の豚が消えた、などとも言われています。
豚肉をたくさん食べる中国の人たちです、2019年10月の消費者物価指数は、豚肉価格の高騰の影響もあり、去年の同じ月に比べて3.8%上昇したようです。

豚肉の価格を、もっと詳細に述べれば、豚肉の価格が去年の同じ月に比べて2倍以上となっているため、中国当局は、豚肉の価格高騰を抑えるために、備蓄していた冷凍豚肉を市場に放出するなど対策を行っていますが、
その効果はないに等しいようです。

耳にした最新情報では、2020年になると日本に入ってくる輸入牛の値段が、大きく上がると聞きました。
これも実は、食べるものがなくなる中国の食料確保の影響で、すごい数の輸入牛を買い込んでいるようです。
いわゆる先物取引で物量をおさえているわけですが、アメリカとの貿易摩擦が問題となっている中国でも、そんなことにかまっていられないほどの影響が出ているということで、
アフリカ豚コレラ、ASFの恐ろしさを認識せざる得ない状況となっています。

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