牛肉料理を食べられるのは、この牛たちのおかげです さまざまな素材 Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 肉料理を飾る牛肉の種類は、大きく4つ! 日本で生産されている牛には 肉専用和種・いわゆる和牛、乳用種、 交雑種(和種と乳用種の交雑)、そして外国種(肉専用種)などがあります。 交雑種(F1 エフワン)の特長 交雑とは異なった品種間での交配をいみし、交雑によって生まれた子牛を 交雑種、俗には雑種といいます。 交雑種は生産コストの引き下げ、 肉質の向上を目的に交配させたもので、 品種(牛の種類)ではありません。 交雑種は、親牛よりも優れた能力を示す雑種強勢効果が現れるため、 病気に強い等、抵抗性を持つことなど体格や発育面で優れた牛が生まれます。 また、交雑種は和牛に比べて育てやすく、短期間で出荷できるなど、 生産コストの引き下げ、生産量の増加などの利点もあります。 (一つの例ですが、和牛は30ヶ月で700kg、F1は24ヶ月で730kgくらいとなり 出荷されます) 近年ではホルスタイン種(雌)と和牛(雄)の交雑種(F1)や、 F1雌牛と和牛の交雑種(F1)の生産が増えています。 交雑種は、成牛の生産頭数の約22%(平成16年、畜産統計調査)を 占めるようになってきました。 乳用種の特長 わが国の国産牛肉の約65%をまかなっているのが乳用種と交雑種です。 中でも乳用牛のホルスタイン種の雄牛を去勢して、穀物を主にした飼料で 生後20か月前後まで肥育し、750kg前後で出荷するものが中心です。 和牛に比べると脂肪が少なく淡泊な味わいとやや肉質がかたい。 乳用として必要とされるのが雌牛だけなので、雄牛は肉用となり 生後2,3ヶ月で去勢されますが、これは肉に獣臭さがつかないためと いわれます。 乳用種代表のホルスタイン 2,000年以上も前にドイツからオランダへの移住民が連れてきたものが ルーツとされる最も古い品種です。 品種として成立したのがオランダのフリースランドであることから、 正式にはホルスタイン・フリーシアン種と呼ばれていますが、 日本ではホルスタインと省略されることがほとんどです。 古くは乳肉兼用の品種でしたが、ドイツ・ホルスタイン地方から アメリカに輸入されてから乳専用品種として改良されました。 体型上の特徴は改良された国によって異なり、ヨーロッパ産よりも アメリカ産のほうが大型化されています。 毛色は白と黒のまだら模様が特徴で、まれに赤白の斑点模様も見られます。 日本には北アメリカ大陸から改良されたものが入ってきました。 明治時代から輸入されている乳専用種ですが、牛乳生産のために 必要のない雄子牛は昭和40年代から牛肉生産のために肥育され、 かつては、国産牛肉の60%以上をまかなってくれていたのです。 Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it さまざまな素材 肉料理を飾る牛肉の最高峰、和牛! 赤肉がうまいと最近人気の外国種の牛 ピックアップ記事 ビジネス 肉屋さんの売上を上げる方法(算数編) ビジネス ビジネス 最近人気のハンバーグ ビジネス 関連記事一覧 さまざまな素材 和牛と国産牛って何が違うの? さまざまな素材 ハム・ソーセージ等の発色剤について 豚肉 イベリコ豚、日本では生ハムが有名です さまざまな素材 赤肉がうまいと最近人気の外国種の牛 さまざまな素材 ホルモン(畜産副産物)の栄養 その他の肉 七面鳥・七面鳥料理について さまざまな素材 ホルモン(畜産副産物)、鮮度との戦い さまざまな素材 ハム・ソーセージ等(食肉加工品)に関わる法律